赤ちゃんの口臭が気になったら
赤ちゃんの口臭が気になったことはありませんか。
赤ちゃんとお母さん、お父さんの距離はとても近く、匂いも敏感に感じると思います。
まだ歯が生え揃っていないような小さいお子さんの口臭は、何か全身の病気ではないかと驚いてしまいますよね。
今回は、赤ちゃんの口臭が起こる原因やその予防についてご説明します。
口臭はなぜ起こる?
そもそも、口臭を強く感じるのはどのような場面でしょうか。
朝起きた直後、ニンニクやお酒などニオイの強いものを飲食した後、緊張してお口が乾燥している時、などがイメージがつきやすいと思います。
起床直後や緊張したときの口臭は、唾液量が減少し、お口の中の細菌が増殖しているサインです。
お口のケアをしたり、お水で口腔内を潤さないことには、不快感が続いてしまいます。
一方で飲食物による口臭は、臭いの原因となるガスが腸を介し肺から排出されるために発生するもので、一時的なものです。
また、歯周病や虫歯だけでなく、鼻や喉・呼吸器系の病気が、口臭の原因となることもあります。
このように口臭は、お口が乾燥したとき、飲食物、口腔および全身の病気が主な原因となって生じます。
その他、加齢に伴う口腔乾燥が口臭の原因になったり、女性の場合はホルモンバランスの変化に伴い生じる口臭もあります。
大人の口臭の多くは、お口の中を清潔に保つことで予防することができます。
赤ちゃんの口臭の原因は?
では、赤ちゃんの口臭の原因には何が考えられるでしょうか。
赤ちゃんであっても、口臭を生じるメカニズムは大人と同様です。
しかしながら、ニオイの強いものを飲食したりひどい歯周病や虫歯を保有していることは考えにくいため主に、お口が乾燥している、お口のケア不足が当てはまるケースが多いでしょう。
唾液量が多いはずの赤ちゃんがお口の乾燥を生じる原因として、口呼吸が考えられます。
しかし、母乳やミルクを飲む新生児は鼻でしか呼吸しません。
お喋りを始めたり、離乳の時期を迎える頃に口呼吸を覚えます。
鼻呼吸が基本となるあかちゃんですが、風邪や鼻炎の影響で鼻詰まりの症状がある場合は、当然お口での呼吸が増えてしまいお口の乾燥に繋がるでしょう。
さらに、赤ちゃんであっても歯が生えてくると、歯垢や歯石は付着します。
特に歯石のつきやすさは唾液の性質にもよるので、授乳期間中の赤ちゃんでも歯石が付着することはよくあります。
もちろん、歯垢や歯石は口臭の原因となります。
そのほか、便秘も口臭の原因となることがあります。
赤ちゃんの口臭の予防方法
赤ちゃんの口臭予防にも、お口の中のケアが大切です。
歯ブラシやガーゼを用いて歯の表面を清潔に保ちましょう。
舌に付着した汚れも口臭の原因となるため、清潔なガーゼなどで優しく拭き取ると良いでしょう。
また、上の前歯4本が生え揃うと虫歯のリスクもグッと上がります。
この頃の寝かしつけのための授乳は、唾液量が減少する就寝時にミルクが歯の裏側に停滞してしまい、口臭だけでなく虫歯の危険性が非常に高いです。
生活リズムを整えることは、お口の健康を守ることに繋がります。
赤ちゃんの口臭が、鼻づまりによる口呼吸が原因である場合、症状によっては耳鼻咽喉科への受診が有効かもしれません。
赤ちゃんのお口は小さく、毎日のケアも慣れないうちは苦労も多いと思います。
お口のケアは育児の大切な一部ですが、お口の中をしっかり観察する時間をとることも容易ではありません。
実は、歯の生えている状況によって虫歯になりやすい部位があり、その部位が絶対に磨いてほしい大切なポイントになります。
お口のケアは毎日のことだからこそ、赤ちゃんも保護者の方も大きなストレスを感じて欲しくありません。
彩都歯科クリニックでは、定期検診でお子さまの歯磨き指導やフッ素塗布も実施しております。
赤ちゃんの口臭がなかなか改善されない場合ももちろん、定期検診などでもぜひご来院ください。
歯科クリニック 院長
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